Red Hat Linuxは、特殊ファイルを収納するために、FHSの構造を少々拡張しています。
RPM(Red Hat Package Manager)に関する ほとんどのファイルは/var/lib/rpm/ディレクトリ内に格納されています。 詳細情報はRed Hat Linux カスタマイズガイドの中のRPMによるパッケージ管理と 言う章で御覧下さい。
/var/spool/up2date/ディレクトリには、システムの為のRPMヘッダ情報など Red Hat 更新 エージェントで使用されるファイルを含んでいます。この場所は、システムを 更新している間にダウンロードされたRPMを一時的に保存するのに使用することが出来ます。Red Hat ネットワークに 付いての詳細は、次の webサイトでRed Hat ネットワークを参照して下さい。https://rhn.redhat.com/。
もう1つのRed Hat Linux特有の場所は、/etc/sysconfig/ディレクトリです。 このディレクトリは、各種の設定情報を収納しています。ブート時に実行する多くの スクリプトはこのディレクトリ内のファイルを使用します。このディレクトリにある内容と ブートプロセスでこれらのファイルが果たす役割についての情報は第4章を 御覧下さい。
最後に、説明しなければならないもう一つのディレクトリは、/initrd/ディレクトリです。これは空ですが、起動プロセス時にマウントポイントとして使われます。
警告 | |
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いかなる理由であれ、/initrd/ディレクトリは削除しないで下さい。このディレクトリを削除すると、 カーネルパニックエラーメッセージが表示され、システムをブートできなくなる原因となります。 |