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4. RPC ポートマッパ

これから説明していくソフトウェアを動かすためには、まず /usr/sbin/rpc.portmap を動作させておく必要があります。 Linux の配布パッケージの中には、このデーモンを立ち上げるためのコマンドが /sbin/init.d/etc/rc.d/ に書き込んであるものも ありますので、その場合は該当部分をアンコメントしてリブートするだけです。 実際のやり方はディストリビューションのドキュメントを読みましょう。

RPC ポートマッパ (portmap(8)) は、 RPC プログラム番号を TCP/IP ポート番号に変換するサーバプログラムです。 NIS クライアントプログラムがやっているように、 RPC サーバ (NIS サーバなど) に RPC コールするためには、 RPC ポートマッパが動いていなければなりません。 RPC サーバプログラムは、 監視する TCP/IP ポート番号とデータを提供する RPC プログラム番号を、 起動時にポートマッパに伝えます。 クライアントプログラムが、 ある RPC プログラム番号にコールをおこなう時には、 まずサーバマシン上の RPC ポートマッパと交信して、 どの TCP/IP ポート番号に RPC のパケットを送れば良いのかを決定します。

通常 RPC サーバプログラムは inetd(8) によって起動されますので、 inetd を起動する前に RPC ポートマッパを起動するようにして下さい。

secure RPC を用いる場合には、ポートマッパは time サービスを必要としま す。すべてのホストの /etc/inetd.conf で、以下のように time サービスが 利用可能になっていることを確認して下さい。

#
# Time service is used for clock syncronization.
#
time    stream  tcp     nowait  root    internal
time    dgram   udp     wait    root    internal

重要:設定ファイル変更したあと inetd を再起動するのを忘れないこと!


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