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7. dosemu と X Window System(97/2/9)

7.1 X が走っているときに、コンソールモードで dosemu を走らせることはできますか?

Ronald Schalk さん(R.Schalk@uci.kun.nl)の報告(94/1/17):

はい、問題ありません。仮想コンソールモードを移動するためには、 ctrl-alt-<Fn> を使います。ここからどんな Linux アプリケーショ ンでも起動することができます(dosemu も linux アプリケーションです)。 私の場合、dos セッションでは ほとんどずっと WordPerfect 5.1 が走ってい ます。

[注意: dosemuから X に戻るには ctrl-alt-F7 を使います。]

7.2 X-Window のウインドウの中で dosemu を動かせますか?

X がインストールされていて、うまくコンパイルされた dosemu があり、 それが X Window System でない環境でうまく動作していれば、"xdos" または "dos -X"というコマンドで dosemu ウインドウを起動できるはずです。 うまくいかない場合には、以下の項目ををチェックしてください。

  1. Dosemu のコンパイル時に X サポートが有効にされているか。この
     オプションはデフォルトで設定されているはずですが、
     compiletime-settings ファイルで "x off" として dosemu をコンパイ
     ルすると X はサポートされません。したがって、compiletime-settings 
     ファイルで "x off" を "x on" に変更し、その後に
     "make pristine; make; make install" を実行すると X をサポートした 
     dosemu の実行ファイルが作られるはずです。ただし、/usr/X11R6 に X 
     のライブラリが入っていなければなりません。
  2. X のキーマップを設定しているか。xterm 上で

     xmodmap -e "keycode 22 = 0xff08"
     xmodmap -e "keycode 107 = 0xffff"

     を実行します。これらはそれぞれバックスペースとデリートキーの設定
     を変更します。
  3. /etc/dosemu.conf ファイルの中で X 関係の設定オプションがきちんと
     設定されているか。

カラー版の xterm から dosemu を起動するという方法もありますが、あまり お勧めできません。カラー版 xterm の多くには、dosemu が必要とするような 複雑なテキスト表示の機能にバグがあるからです。この場合には dosemu のコ ンパイル時に X_SUPPORT は必要ありません。いずれにせよ、これを試したい 場合には次のような手順をふんでください(97/2/9)。

  1. ansi_xterm をインストールする。お勧めのパッケージは次の場所にあ
     ります。
     tsx-11.mit.edu:/pub/linux/ALPHA/dosemu/Development/ansi-xterm-R6.tar.gz

  2. X のキーマッピングを設定する。xterm 上で以下のコマンドを実行しま
     す。

     xmodmap -e "keycode 22 = 0xff08"
     xmodmap -e "keycode 107 = 0xffff"

     これはバックスペースとデリートキーを修正する設定です。

  3. /etc/dosemu.conf ファイルの端末関連(X 関係ではありません)の設定オ
     プションを設定する。

Marty Leisner さん(leisner@sdsp.mc.xerox.com) の報告 (95/3/31)です。

私は xrdb で次のようなリソースを設定しています。

dosxterm*Font: vga dosxterm*geometry: 80x25 dosxterm*saveLines: 25
または、 "dosxterm" を "term -fn vga -title dosxterm -geometry 80x25 -sl 25" のエイリアスにする方法もあります。

xrdb を使う方法では、単に "xterm -name dosxterm" を実行するだけで す。

7.3 xdos が X のリモートのディスプレイで使えません!

今のところ、dosemu は MIT 共有メモリ拡張を使う設定になっています。 ところが、この拡張はローカルのディスプレイでしか利用できないのです。も し xdos をリモートディスプレイで使いたい場合には、 "make pristine" を実行した後か、展開後の状態のソースツリーで compiletime-settings ファイルに "mitshm off" を設定して dosemu をコン パイルします(97/2/9)。

7.4 xdos が VGA フォントを見つけられません

インストールした VGA フォントがフォントをインストールしたディレクト リの font.dir ファイルに記述されているかどうか確認してください。

hertz:~> grep misc /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config
    FontPath    "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/"
hertz:~> grep vga /usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/fonts.dir 
vga.pcf vga
vga11x19.pcf vga11x19
hertz:~> ls /usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/vga*
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/vga.pcf
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/vga11x19.bdf
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/vga11x19.pcf
dosemu を X サポート有りでインストールしたときなど、新しい X 用フォン トをインストールしたときには "mkfontdir" と "xset fp rehash" を実行す る必要があります。dosemu をインストールすると "mkfontdir" が行われます し、"xset fp hehash" を実行するように注意書きも表示されます。これがう まく動作しない場合にはお知らせください(97/2/13)。

7.5 ディスプレイが高解像度なので VGA フォントが小さすぎます

vga11x19 フォントを探してください。 (97/2/13)

7.6 X 関係のよくわからないエラーが発生して dosemu のコンパイルが失敗します!

前にも書きましたが、dosemu はデフォルトで MIT 共有メモリ拡張を使い ます。XFree86 はバージョン 3.1.2 以上でないとこの拡張をサポートしてい ません。これより古いバージョンの XFree86 を使っている場合には、XFree86 をバージョンアップするか、この拡張を使わない設定で dosemu を設定してく ださい(方法については前の章を見てください)。(97/2/9)

7.7 ANSI エミュレーションはうまく動きますか?

Marty Leisner さん(leisner@sdsp.mc.xerox.com) の報告 (95/3/31):

はい。私の場合、X Window System 上で nnansi.com を使っています。少なくと も 25, 43, 50 行のモードはうまく動くことを確認しています。しかし、 1024x768 の画面では、50 行モードは使いづらいです。(もっと大きな画面や、 小さなフォントを使えば良いでしょう。43 行モードの場合には、xtermは ちゃんと 43行 にリサイズされます。)


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